Cubeに期待もIRの行間を読めなかった結果、3年目で初めての株式投資収支プラスが難しくなった件 / 4488:AI inside

私がAI insideの事を知ったのは2020年の始めの頃だったと思います。2020年のAI insideは今思い出しても凄かった。ダブルバガー!トリプルバガー!という昇り龍のようなチャート形状を見ながら、「高すぎて買えない。。。」 しかし、そんな押し目待ちの私をあざ笑うかのようにAI insideの株価は押し目などなく、グイグイと上がっていくといくのでした。 

2020/11/11にAI insideの2020 2Qの決算が発表されました。1Qと比較して売上高+88%UP、営業利益+209%UPと素晴らしい決算でした。その結果からか11/16に上場来最高値96,000円をつけました。なんと8バガーです! が、それをピークに急落しました。 

そして、私は満を持してAI insideに70,800円で初めてインしたのが2020/11/26です。 

 

AI insideのどこに惹かれたのか? 

AI insideはDX SuiteというAI OCRを発売しています。このDX Suiteの契約件数は2021年3月末時点の実績で10,000件以上との事です(DX Suite のOEM製品を含む)。AI OCRソリューションベンダーの売上・シェア 2019年度見込によるとDX Suiteのシェアは64%です。顧客の手書きの伝票,アンケートはがき、手書きの領収書、各種申込書、手書きのFAX等をAIを利用した高精度のスキャンしたOCR読み取りにてデジタルデータへの変換を容易にするシステムです。 

しかし、私が注目していたのはLearning Centerです。このシステムはコードを作成しなくても直観的な操作のユーザーインターフェースで自分で作成したいAIが作成出来るのです。 

AIを作成するには 

①データを入力してAの時はB、Bの時はCというような判断を行うという事をAIに覚えさせます。 

②AIに判断させてみて、間違った判断をした場合はその点を修正していきます。学習サンプルが多いほどAIの制度が高まっていきます。 

現場でAIを必要としている現場の事をよく理解しているスタッフが自分自身でAIを作成出来るのです。プログラマーにこうしたAIを作成して欲しいと説明して理解してもらうのはとても大変です。かゆいところにてが届くといったAIも現場の事を良く知っている人材でないと難しいのです。しかし、このLearning Centerを使用すればプログラマーに頼らずに自分の納得出来るAIを作成する事が出来ます。私はAI insideのこの製品に一番魅力を感じていました。 

 

押し目なしのAI inside 

AI insideは2019年12月25日に東証マザーズに上場しました。初値は12,600円と公募価格3,600円を大幅に上回り期待の大きさを感じさせました、年が明けて12,350円で始まり、その後も株価は順調な伸びを続け、2020年11月には96,000円をつけました。 たった1年で8バガーズですね!もし100株所有していたとすると+8,365,000円。200株所有していたとすると+16,730,000円! 300株所有していたとすると。。。もうやめましょうか。 

私は満を持してAI insideに70,800円で初めてインしたのが2020/11/26です。年初来高値の96,000円から急落した直後の事です。私としては下げ止まったと考えてから入りました。その後、約3ヶ月間株価は大きな動きもなく過ぎました。その間、ちょくちょく私は買いに入っていました。業績は良いので問題ないと考えていました。 

誤解があるかもしれないので説明したいのですが、私はAI insideの株を100株単位で買っていません。正確に言うと買えません。70,000円の株を最低売買単位の100株購入すると700万円になります。こんな高い株を買える訳ありません。どうしたかというと、「SBIネオモバイル証券」の証券口座を利用しました。SBIネオモバイル証券では1株単位から株式購入出来ます。この1株から購入出来るシステムは最近色々とサービスが開始されています。LINE証券等もその一つです。そのため、こうした価格の高い株式を1株から購入出来るのです。デメリットとして買いたい時に買えないシステムで、決まったタイミングでした購入出来ない事などがあります。利用する人の希望により良い点悪い点等ありますので、興味のある方は調べて見て下さい。こうした3か月間の膠着状態を経て、いよいよ3Qの決算発表がやってきました。 

こうした3か月間の膠着状態を経て、いよいよ3Qの決算発表がやってきました。売上高は2Qに比べ微増ですが、営業利益は減少という成長鈍化とも見れる結果となり、株価も約7万円から5万円と約30%と大きく下がりました。 

2021年2月12日に発表された2021年3⽉期 第3四半期 決算説明資料業績概況の項目について一瞬あれっ?と思いました。 “上期には、キャンペーンなどによってDX Suite 契約数が急増させました。下期はキャンペーン施策等で契約数を急増させる予定はあり ません。これまでに急増した顧客の体験をより良いものにするため、満⾜してご利⽤いただけるサポート、機能拡充、インフラ拡充を重点施策とし、AIの利⽤回数を増やしていくことを⽬指します。” 

何か良くない事が起こってるのか?と一瞬思いました。決算説明資料にわざわざ赤字で表記しているくらいですから。今の現状を知っている状態から読み解くと「急増した顧客が離れないという点に力を注がないといけないので新規開拓している時間はあまりありません」と言うようにも読み取れます。 

また、決算説明資料にも間違いがあったと発表されました。企業の大事な決算資料の数字も間違い。どう考えた良いでしょうか? 

加えて2021/2/12には渡久地社長は自社株を売却していた事が判明しました。渡久地社長はAI insideの53%の株式を所有しています。もし一人でも50%以上の株式を保有していると同族会社と見なされ、留保金課税がかかり、これが数億円にのぼる為に売却しただけで、これは以前から計画されていた事だとコメントしています。 

そしてその2週間語後の2021/2/26 中澤公貴執行役員CDOが、一身上の都合で退任するという発表がありました。 

ここで中澤氏の経歴を紹介すると、2/25まではAI inside株式会社執行役員CDO(Chief Data Officer)。カリフォルニア大学バークレー校環境経済・政策学部を卒業しています。米国の産学連携プログラムGalvanizeUデータサイエンスを修士として卒業した後は、日米で保険、健康テクノロジー、製造業、不動産、金融、決済、Eコマースと幅広い分野のデータ解析案件に携わる。パクテラ・コンサルティング・ジャパンではチーフ・データサイエンティストとしてクライアント企業のデータ戦略立案からデータ解析を担当。2017年7月よりanypay株式会社にてCDOとして社内データの活用に広く携わる。個人で開発していた機械学習プラットフォーム事業をAI inside株式会社に譲渡し、解析の専門家としてAI insiのAIの基本的な開発を担ってきた。2019年8月より執行役員CDOとして同社に参加し、データエンジニアリング部を率いてきた。いわゆる根っからのプログラマです。 

AI insideのAI開発は、中澤公貴執行役員CDOの双肩にかかっているといっても過言ではないでしょう。 

2021/5/12の決算発表に先立ち、4/28に重大発表がありました。パートナーであるNTT西日本から契約の一部を更新しないとの通知を受け、総売上高の約4割に当たる17億6300万円の売り上げが2022年3月期に減少するとの見込みを発表した人工知能(AI)開発スタートアップのAI inside。 

NTT西日本が販売していたAI insideのOEM(相手先ブランドによる生産)商品で、大量の顧客が解約する事態が明らかになりました。AI insideの渡久地択社長兼最高経営責任者(CEO はインタビューに対して下記のようにコメントしています。 

NTT西日本は20年1月から無料キャンペーンを実施していて、キャンセル料がないという事で、大量の契約を取る事が出来ました。しかし、NTT西日本以外では解約率が低く、70-90%程度の顧客は本契約に至るため、その点は予測していなかったとの事です。既存のデータをデジタル化出来れば解約する企業も多いのではないかという指摘には渡久地社長はこうコメントしています。 

「企業の多くは完全な書面のデジタル化ができておらず、紙とデジタルの両方で発注書などの管理をしている状態です。定常的に紙が発生する企業が圧倒的に多く、ご指摘にあった『過去の書類をスキャンして終わり』ではなく、定常的にOCRを使うケースが多いと認識しています」 

 

黒歴史としてのAi inside 

2021/4/28に、NTT西日本から契約の一部を更新しないとの通知を受けて、総売上高の約4割に当たる17億6300万円の売り上げが2022年3月期に減少する見込みの発表後、AI insideの株価は急落。私は4/29の朝から成行で全株売却注文を出していましたが、連日のストップ安で売るにも売れない状態でした。結局ようやくGW明けの5/7に16,200円で売却出来ました。2020/11には一株100,000円超えかと960,000円まで行く勢いのあったAI inside。2021/7/14現在では12,120円と半年前に比べて1/8とまで落ち込んでしまいました。 

私は4/28の発表を聞いて即座に全株売却の注文を出しました。5/7にようやく売買が成立し、  -380,000円のマイナス。一銘柄で私史上最高額の損失となってしまいました。この事に関しては後悔はしていません。AI insideがいずれ売上高を取り戻し、株価に反映するまで何年も必要とする事は、高い確率で予想され、そうした死に体の銘柄に資金を拘束される事は効率的でないと判断しました。それならば他の期待出来る銘柄に投資すべきだと。 

ただ、唯一後悔している事は2021/2の時点で「何かおかしいな?」と感じた時点で売却していれば、実際に私が売却した3倍以上の株価で売却出来たのです。 

①2021/2/12 “上期には、キャンペーンなどによってDX Suite 契約数が急増させました。下期はキャンペーン施策等で契約数を急増させる予定はあり ません。これまでに急増した顧客の体験をより良いものにするため、満⾜してご利⽤いただけるサポート、機能拡充、インフラ拡充を重点施 策とし、AIの利⽤回数を増やしていくことを⽬指します。” 

②2021/2/12 決算説明資料にも間違いがあったと発表。 

③2021/2/12 久地社長は自社株を売却していた事が判明。 

④2021/2/26 中澤公貴執行役員CDOが、一身上の都合で退任するという発表。 

⑤2021/4/28 パートナーであるNTT西日本から契約の一部を更新しないとの通知を受け、総売上高の約4割に当たる17億6300万円の売り上げが2022年3月期に減少するとの見込みと発表。 

これだけの事が起きていれば、社内で何か起きているなと考えつく事が当然必要だったと思います。2021年2月の時点で気づいて撤退すべきでした。自分の保有している株については、自分の大切な資産であるのですからアンテナを敏感にしておかないといけないという事を痛感しました。一銘柄で私史上最高額の損失を出してしまい、株式投資を初めて3年目で収支を必ずプラスにするという誓いが実現難しくなり、目標達成が遠くへ離れて行ってしまった感はありますが、良い勉強になったと思います。 

いや、しかし、鈍かった事を反省。もう2度としません。 

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